シリアルアントレプレナーとは【特徴や必要な能力についてお伝えします】

記事更新日：2023年04月05日｜初回公開日：2023年04月05日

近年、日本においても若くして起業する人が増えています。その中でも何度も企業を繰り返し、成功する人のことをシリアルアントレプレナーと呼びます。彼らは、一度成功したビジネスを手放すことが多い特徴があります。新しいビジネスを開始することで、継続的な起業活動を可能にしています。市場や業界の動向を熟知し、新しいアイデアやトレンドを取り入れることができるため、次々と成功したビジネスを立ち上げることができます。シリアルアントレプレナーは、成功したビジネスのポイントを把握し、同じ成功を再現することに長けています。この記事では起業家を目指し、成功したい方向けに解説します。

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シリアルアントレプレナーとは

連続起業家のことを指す

シリアルアントレプレナーとは、日本語で訳すと連続起業家のことを指します。単一のビジネスで成功を収めた後、新しいアイデアやビジネスモデルを探求し、新しいビジネスを立ち上げる起業家が多い傾向にあります。シリアルアントレプレナーは、ビジネスを立ち上げる方法やビジネス運営の仕組みに熟練しており、より高度なビジネススキルを持っています。複数のビジネスを同時に運営することができ、従業員やチームメンバーをマネジメントすることが得意です。シリアルアントレプレナーは、自分自身やそのチームのスキルセット、市場の需要などを考慮して、次のビジネスアイデアを選択します。

シリアルアントレプレナーになるには

新しい事業を生み出す

シリアルアントレプレナーは、複数のビジネスを立ち上げ、成功させることが目標です。よって、常に新しいアイデアやビジネスモデルを探求し、それを実行していきます。新しいアイデアを生み出すために、起業家は市場動向を調査し、顧客のニーズや要望を理解しなければなりません。さらに、競合他社の事業モデルを分析し、自社のビジネスモデルを改善することも必要です。また、シリアルアントレプレナーは、リスクを取り、失敗を恐れないことが重要です。ただし、リスクを回避するための情報収集や準備をすることを忘れてはいけません。

組織を成長させる

シリアルアントレプレナーは、組織を成長させる必要があります。一つの事業を成功させた後、新しいビジネスを立ち上げることで、多様な事業ポートフォリオを構築しながら組織を成長させます。シリアルアントレプレナーは、成功した事業のノウハウやリソースを新しいビジネスに活かし、効率的に成長するための仕組みを構築することができます。また、新しいビジネスを立ち上げることで、既存の事業を補完することができるのです。顧客層を拡大し、新しい市場に参入したりすることも可能です。

会社や事業を売却する

シリアルアントレプレナーは、成功した事業や会社を売却することをで、次のビジネスを生んでいきます。。これは、資金調達や新しい事業を展開するための資源を得るため、または自分自身の時間やエネルギーを新しいビジネスに注力することを目的としています。事業を売却する場合、自分自身や従業員、株主などの利益を最大化することを目的としなければなりません。事業の価値を最大限に引き出すために、事業の強みや将来性を示すビジネスプランや財務報告書などの資料を整備し、潜在的な買い手や投資家と交渉します

得られた資金で新しい事業を生み出す

シリアルアントレプレナーは、得られた資金を新しい事業の立ち上げや、既存事業の拡大などに投資することで、自らの事業を拡大していきます。新しい事業を生み出す場合、自分自身の経験や知識を活かして、市場ニーズや消費者の課題に応えるサービスや製品を開発します。また、他の事業家や投資家と協力して新しいビジネスアイデアを共同開発することも選択肢の一つです。既存事業の拡大に投資する場合、事業の強みや将来性に着目し、新たな事業領域に進出を検討します。商品・サービスのラインナップを拡大するなどの戦略を実行しましょう。

シリアルアントレプレナーとして有名な日本人

山田進太郎

シリアルアントレプレナーとして有名な日本人には、山田進太郎氏がいます。山田氏の代表的な企業としては、メルカリが有名です。「世界に通用するWEBサービスを作りたい」という思いから、プログラミングの勉強を20代の頃からされていました。山田氏は趣味で「映画生活」というサイトを立ち上げ、これが好評になり、WEBサービスを主軸に置くことになりました。特に手ごたえを感じたのが、モバイルのソーシャルゲームです。この会社をアメリカ企業に株式をすべて売却したのちに、メルカリを立ち上げています。

木村新司

シリアルアントレプレナーの木村新司氏は、東京大学を卒業後にドリームインキュベレーター社に就職しています。その後、無料広告配信システムやアドネットワークを運営するアトランティス社を設立しました。木村氏は同社をグリー社に売却し、その資金を活用し、共同でグノシー社を設立しました。またグノシー社代表取締役を兼任しながら、決済サービスを扱うAnyPay社を創業し、取締役として活躍されました。それぞれの企業を売却したのちには、シリアルアントレプレナーとして、Gunosyなどのスタートアップを手掛けています。

家入一真

家入一真氏は、CAMPFIRE社の代表取締役社長として有名です。さらにBASE社の共同創業取締役として、日本有数のシリアルアントレプレナーと言えます。2001年に入家氏は、レンタルサーバー事業のロリポップを立ち上げ、合資会社マダメ企画を創業しています。最年少記録として、ジャスダックへ29歳で上場したことで一躍有名となりました。その後、同社を退任後に、クラウドファンディングサイトを運営するCAMPFIRE社の代表取締役に就任しています。さらにEコマースのプラットフォームを運営するBASE社の共同創業取締役を務めています。

小林清剛

アメリカ産サンフランシスコに在住の日本人シリアルアントレプレナーとして知られるのが、小林清剛氏です。小林氏は、大学在学中に輸入会社と珈琲通販会社を設立しています。2009年にはスマホの広告配信事業をノボット社を設立し、2011年にKDDIグループ売却しました。2013年からアメリカシリコンバレーへ移住しました。シリコンバレーでは、アメリカ発となるレストランなどの食べたいものを友人間でシェアできるソーシャルアプリのChomp社を設立しています。また、シリコンバレーなどで若い起業家への支援も積極的に行っています。

シリアルアントレプレナーの特徴

働くことが好きである

シリアルアントレプレナーの特徴は、働くことが好きだといえます。多くのシリアルアントレプレナーは、自分が興味を持った分野や、得意とする分野でのビジネスを展開することで成功を収めています。自分が精通する分野に関する研究や開発、マーケティング活動などに対して、自ら積極的に取り組むことが多いでしょう。つまり、シリアルアントレプレナーは、自分の好きなことや得意なことに対して、自らの能力やリソースを最大限に活用することを惜しみません。よって、ビジネスを成功させるために、積極的に働く人が多い傾向にあります。

新しいことに取り組むのが好きである

新しいことに取り組むことが好きなのもシリアルアントレプレナーの特徴と言えます。彼らは、常に新しいビジネスアイデアや、既存のビジネスの改善策を模索し、積極的に取り組みます。新しいことに取り組むことで、自分自身のスキルや知識を拡大し、ビジネスに活かすことができます。シリアルアントレプレナーは、新しいビジネスを立ち上げることで、新しい分野の知識やビジネススキルを身につけることができると考えます。彼らにとって新しいことに取り組むことは、成長や発展につながる大きな機会と考えているのです。

合理的である

シリアルアントレプレナーは、合理的であることが特徴です。彼らは、リスクを最小限に抑えつつ、最大の利益を得ることを目指しています。そのため、ビジネスプランの策定やリソースの運用においては、合理的な判断をすることが求められます。例えば、自己資金だけでビジネスを立ち上げられる場合には、投資家からの資金調達をせずに事業を進めることで、負債を抱えるリスクを回避することができます。また、新しいビジネスアイデアを出す際には、市場調査や顧客ニーズの分析を行い、市場の需要や競合状況を把握してから事業計画を策定することが重要です。

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シリアルアントレプレナーに必要な能力

目標を達成するための強い意志

シリアルアントレプレナーには、目標を達成するための強い意志が必要不可欠です。彼らは、新しい事業を立ち上げる際に、多くの困難や障害に直面することがあります。そのため、目標を達成するためには、強い意志力が求められます。また、目標を達成するためには、必要な計画を立て、それを着実に実行することが重要です。彼らは、自分自身や周りの人々に対して厳しい要求を課し、それを達成するために必要な行動を取ることができます。常人では難しいと考えられる目標にも果敢に挑戦します

周囲を巻き込む力

他にも、シリアルアントレプレナーは、周囲を巻き込む力が必要です。彼らは、自分自身が持つビジョンや目標に強い情熱を持っています。そして、その情熱を周囲の人々に伝えることができます。彼らは、その情熱を伝えることによって、周囲の人々を鼓舞し、一緒に目標達成に向けた仕事をすることができるようになるのです。これにより、チームや社員、パートナーなど、周囲の人々を巻き込んで共同で目標を達成することができます。また、シリアルアントレプレナーは、チームビルディングや人材育成にも熱心です。

優れた発想力

優れた発想力は、シリアルアントレプレナーには必要不可欠です。彼らは、新しいビジネスアイデアを生み出し、市場のニーズに応えるために、常に創造的な発想を繰り返します。彼らは、過去の成功体験から学び、新たなビジネスアイデアを見つけることができます。また、市場動向を常に注視し、トレンドや新技術などを取り入れることができるのです。さらに、問題に対して創造的な解決策を見つけ、新しいビジネスモデルを考案することができます。優れた発想力を持つシリアルアントレプレナーは、市場において競争優位を築くことができます。

失敗から学ぶ姿勢

シリアルアントレプレナーにとって、失敗から学ぶ姿勢は非常に重要です。彼らは失敗を恐れず、挑戦を繰り返すことで、新しいビジネスアイデアを生み出します。その結果、市場に革新をもたらすことができます。過去の失敗から得た教訓を生かし、新しいビジネスアイデアをより洗練させていると言えるでしょう。失敗を機会ととらえ、問題点を分析し改善点を見出すことで次に繋げているのです。また、彼らは自分自身の過ちを素直に認め、改善に向けて行動します。失敗を恐れず、素早く改善することで、市場での競争力を維持し続けています。

まとめ

シリアルアントレプレナーの特徴を自身の成長に役立てましょう

シリアルアントレプレナーは、新しいビジネスアイデアを生み出し、次々と事業を立ち上げ、成長させています。特徴として、目標達成の強い意志・周囲を巻き込む力・優れた発想力・失敗から学ぶ姿勢が挙げられます。彼らは、ビジネスにおいてリスクを冒し、チャンスを掴む覚悟があります。また、彼らは成功したビジネスを売却し、その資金で新たな事業を起こすことが多いと言えるでしょう。これらの特徴を学び、自分自身に取り入れることで、ビジネスやキャリアにおいて成功を収めることができます。シリアルアントレプレナーの特徴や必要な能力を取り入れて、自身の成長に役立てましょう。